集合住宅「1階駐車場」税高過ぎ

タワマンの節税対策が課税の矛盾を明らかに。固定資産税制の抜本改正につながるかも。

2017年9月号 LIFE

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マンションの駐車場の固定資産税は、居住部分に比べて高過ぎる──。東京都品川区にある14階建てのマンションの1階に駐車場を持つ不動産管理会社が、東京都を相手に、年間約46万円の固定資産税を半分程度に下げるよう求める訴えを東京地裁に起こした。この裁判は、タワーマンションの高層階の実勢価格が高いのに、課税が比較的軽いことを利用した節税対策が横行しているため、来春から高層階への固定資産税を増やす対策が出たことがきっかけだった。

「著しい差異」ありやなしや

マンションの固定資産税は「ドンブリ勘定」だ。課税する東京都などの自治体は、まず、マンション全体でいくらの固定資産税を取るかを決める。そのために、同じマンションを建てたらいくらかかるか、総務省が決めている全国共通の基準で計算し、経過年数に応じて割り引くという複雑なことをして、全体で必要な税額を算出する。ところで、マンションには廊 ………

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