森長官の先兵「札付き銀行2課長」

抱腹絶倒の内部告発。ボロクソに叩かれたキャリアが、長官への出世街道を突き進む不思議。

2017年9月号 BUSINESS

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7月に金融庁の幹部人事が発表された時、庁内に驚きの声が上がった。森信親長官の続投や全局長留任にではない。地銀のモニタリングを担当する重要ポスト、監督局銀行2課長に平成7年財務省入省の島崎征夫氏(46)が抜擢されたからだ。熊本県企画振興部長を3年間務めた後の本庁復帰であり、将来の長官の座を射程に入れた花形課長への栄進である。が、この抜擢人事は、多くのノンキャリア(課長補佐、係長)の総スカンを食っている。「森長官は、これをご存じないようです」と、義憤にかられたOBが差し出したのが、A4ペーパー22枚の「お父さんといっしょ」と題する匿名の内部告発である。〈この物語は、財務省キャリアに迷惑をかけられ続けた金融庁職員の記録であり、彼(島崎氏)の発言、行動に関する記述はすべて事実に基づいている〉とし、〈若手キャリアは、彼を反面教師として、ヒラメ、チキンにならな ………

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