聖地・秋葉原で罵声を浴び、引き籠るしかない首相に「改憲勇退」をススメる副総理。
2017年8月号 POLITICS
首相の安倍晋三が文京区立駒本小学校にやってくるのは保護者の大半には寝耳に水だった。噂はSNSで広まり、半信半疑の人々が集まり始めた。東京都議選最中の6月26日夕刻。黄色いベストを着たPTA元会長らが会場整理にあたり、入り口には「プラカードなどの持ち込みは禁止します」という紙が何枚も貼られていた。その中で、壇上の安倍に向かって日の丸をあしらった「安倍首相を応援しよう」いうプラカードを掲げる3人組がいた。彼らは首相演説をいちいち大きく頷きながら聞いていた。参加者が会場受付に「プラカードは禁止じゃないんですか」と尋ねると、SPバッジを付けた警護役の男性が呼ばれ、笑って答えた。「安倍首相を応援するものならいいんです」
加計疑惑で支持率が落ち、公衆の面前で罵声を浴びるのを嫌ったのか、安倍が都議選初の応援演説に選んだのは繁華街ではなく、閑静な住宅街にある小学 ………
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