なぜミサイル発射は多種多発なのか。建国70年の来年までに「南北統一大戦の全準備を終えろ」と指示した真意。
2017年7月号 GLOBAL [核強国の次は国威回復]
5月14日、 北朝鮮は韓国の文新政権誕生を嘲笑うかのように新型中距離弾道ミサイル「火星12号」を発射した。その後も毎週、恒例行事のようにミサイルを発射している。文在寅大統領としては、北との対話を強調してきただけに出バナを挫かれた格好である。ミサイル連発は、左派政権が南北緊張緩和に寄与するだろうと期待した有権者たちにも衝撃を与えた。韓国マスコミは新政権に擦り寄るかのように、最近打ち出した失業対策への賞賛に近い報道で北の脅威を「埋没」させている。知己の脱北者はこうした韓国の緊張感のなさを嘆き、「延坪島攻撃や天安号撃沈のような軍事的緊張より、1997年のIMF(国際通貨基金)危機のように個人が痛む経済危機でないと、どうも身につまされないようだ」と天を仰ぐ。目立って増えている北のミサイル発射について米カリフォルニアの核不拡散研究所(CNS)は「急増は2014年から ………
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