日米経済対話「キーマン」のジャスター失脚

2017年7月号 GLOBAL

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米トランプ政権の発足以来、ホワイトハウスで経済政策を一手に担ってきた「キーマン」のケネス・ジャスター大統領次席補佐官(62)が権力闘争に巻き込まれ、失脚した。ジャスターは4月にスタートした日米経済対話でも米側の交渉窓口だっただけに、今後の日米関係に及ぼす影響は計り知れない。ジャスターは米商務次官や投資会社ウォーバーグ・ピンカスの経営幹部などを歴任。経済政策全般に精通し、国際経験も豊富な穏健派で、トランプ政権ではG7、G20などのサミットにおける大統領のシェルパ(個人代表)を務めていた。さらに、国家経済会議(NEC)や国家安全保障会議(NSC)の高官も兼務。約4千人の政治任用の高官人事が停滞する中、米国の経済政策の実務を文字通り一人で仕切っていた。しかし、シェルパにもかかわらず、5月26、27両日にイタリア・タオルミーナで開かれたG7サミットに姿はなかった。直 ………

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