築地・豊洲に小池「隠し玉」

移転か残留かの二者択一でなく、両方を生かす「アウフヘーベン」で、「空砲」アベノミクス成長戦略のお株を奪う。

2017年7月号 BUSINESS [東京物流ビッグバン]

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「決められる知事」!? 6月2日、東京都議会の代表質問で、自民党の高橋信博都議が築地市場の豊洲移転や東京五輪・パラリンピックの経費分担などを巡って小池百合子知事を糾弾した。約50分の質問中、小池嫌いの菅義偉官房長官の決まり文句「決められない知事」を4回連発し、議場には自民都議のヤジが飛び交った。だが、裏返せば小池に「隠し玉」があるのではないか、との疑心暗鬼に駆られてのことだろう。現に1日、小池は地域政党「都民ファーストの会」の総決起集会で同会代表に就任すると正式表明。同時に自民が「決められない知事の象徴」と位置づける自民党籍も「(同日午後に)離党届を出した」と宣した。菅は「出処進退は自分で決めるもの」と揶揄したが、退路を断つかのような離党に窮鼠猫を噛む予感がしたのかもしれない。都議選終了まで自民が受理しない方針なのは、築地・豊洲を「決めた」場合 ………

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