英総選挙「楽勝」でも対EU難関

メイ首相が乾坤一擲。労働党に大差でも、欧州27カ国結束でブレグジット交渉楽観できず。

2017年6月号 GLOBAL

  • はてなブックマークに追加

テリーザ・メイ英首相は4月18日、来るべき欧州連合(EU)との離脱交渉で英国の立場を強固なものにするためとして、6月8日に前倒しで総選挙を実施すると発表した。EUとの離脱(ブレグジット)交渉は容易ではなく、嵐の到来も予想されるため、この窮地を乗り切るには国民からの信任が必要だとメイ自身も語っている。この言葉は事実だが、理由はほかにもある。2020年任期満了前の解散総選挙を再三否定してきたメイが方針を転換したのは、今の時期に選挙を前倒しすれば、与党保守党の圧勝はおそらく確実であり、強硬左派のジェレミー・コービン率いる野党第一党の労働党に回復不能に近い打撃を与えることができると見たからだ。首相は「国益のため」の戦いだと強調するが、明らかに政治的目算が働いている。発表の翌日の4月19日には議会下院で解散・前倒し総選挙の動議が522対13の圧倒的多数で可決され、7週 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービスです。年間定期購読をご契約の方は無料でご利用いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※ご利用いただけるサービスは購読コースにより異なります。詳しくはこちらをご覧ください)。