輿石が小沢と仕掛ける「民自社」統合

2017年6月号 POLITICS

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4月6日18時過ぎ。新宿区荒木町の老舗料亭にひっそりと現れたのは、社民党の又市征治幹事長(72)と自由党の小沢一郎代表(75)、そして会合をセットした輿石東・前参議院副議長(81)の3人だった。純和風の個室で会席料理をつつきながら、話題は7月に迫った都議選情勢に及んだ。輿石氏が「都議会民進党はゼロだ」と言うと、又市、小沢両氏も頷き、野党共闘に及び腰の民進党執行部への不満の言い合いになった。 この会合の背景には、野党再編に向けた3者の思惑が微妙に交錯する。小沢氏は「安倍政権に対抗する野党結集が必要だ」と、民進・自由・社民の3党合流を一貫して主張。輿石氏も副議長在任当時、民進党の岡田克也前代表に社民党との合流をけしかけ、安倍1強に対する野党結集を求めてきた経緯がある。 一方、又市氏は社民党の解党につながる民進党との合流には終始反対だった。吉田忠智党首が昨夏 ………

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