パナソニック「代表権大量剥奪」

出戻りの日本マイクロソフト会長を代わりに代取に。津賀社長はやり易くなるが…。

2017年6月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

パナソニックが再び赤字事業のリストラに乗り出す。プラズマテレビ事業で大失敗した同社は、津賀一宏社長が主導した構造改革で巨額赤字から抜け出した。しかし、車載や住宅関連など成長分野に位置付けた事業は伸び悩んでおり、リストラ頼みで収益拡大を演出するほかない状況に追い込まれている。2月末には経営陣刷新を打ち出し、日本マイクロソフト会長の樋口泰行氏を4月1日付で専務役員として招聘し、6月29日には代表取締役に就けると発表した。創業100年を迎える2019年3月期に成長軌道へと回復できるのか。津賀氏の改革路線の先行きは、次期トップ人事も絡んで混沌としている。

業績目標の達成「絶望的」

「何も聞かされていない」関係者によると、日本経済新聞が3月25日付朝刊1面トップで報じた「パナソニック、再リストラ」の記事に労働組合が噛みついた。経営側は「決まった事実はない」と火消しに回ったが、一部事業につ ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。