郷鉄工所が見どころ満載「全て実名」情報開示

2017年5月号 BUSINESS

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2016年度に6億円の債務超過に陥り、四半期決算の報告も遅れていた、東証・名証各2部上場の破砕機メーカー郷鉄工所(岐阜県垂井町)の「思いがけなく詳しい情報開示」(関係者)が、波紋を広げている。取締役会に諮られずに実行されるなど実態がよくわからなかった金融機関以外からの手形や小切手を使った資金の借り入れについて、それが決算報告の遅れの原因となったとして、可能な限りの調査を実施。3月13日に、手形や小切手の発行相手など短期借入金の貸付人の個人や法人の名前から、借入金額、紹介者の名前、どの役員が関与したかまで、すべて実名で世間にさらしたのだ。これまでの開示資料によると、郷鉄工所は昨年夏、経営立て直しのため株主割当増資を行ったものの大半を失権。以来、小切手と手形による短期の借り入れに頼ってきた。小切手や手形の期日が来ると、ジャンプするか、新たな小切手や ………

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