パナソニック「収奪型V字回復」もう限界

取引先や子会社のキャッシュを使ってリストラに励む親亀。転けられたら困るがそろそろ自分が成長戦略を見せないと。

2017年5月号 BUSINESS [企業スキャン]

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パナソニックが住宅子会社のパナホームを今年8月に株式交換で完全子会社にするにあたり、パナホームの2位株主の香港系ヘッジファンド「オアシス・マネジメント」とパナホームの間で、応酬が続いている。パナホームの株主から株を譲り受けるのに、いったいどれだけの自社株を対価として渡すのが適当かを定める、株式交換比率をめぐってのことだ。発表では、パナホーム株1株に対し、パナソニック株0.8株を渡すとされた。オアシスはこれに、パナホーム株の価値はもっと高いと反発。大和ハウス工業や積水ハウスを外し、タマホームや三井ホームを参照して価値を低く見積もるのはおかしいし、パナホームがため込んだ現預金を適正に価値に反映すべきだなどとの主張を展開した。一方、パナホームは、第三者算定機関から「フェアネス・オピニオン(公正なものである旨の意見書)」を取ったり、「パナソニックとの ………

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