朴槿恵「罷免」が残した分裂韓国

一縷の望みも絶たれ失職。生贄となったサムスン総帥。次が左派の文在寅なら元の木阿弥か。

2017年4月号 DEEP

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取り調べのため特別検察官事務所に連行されるサムスンの李在鎔副会長(2月18日、ソウル市内で)Photo:EPA=Jiji罷免された朴槿恵Photo:AFP=Jiji「被請求人、大統領朴槿恵を罷免する」――韓国初の女性大統領が初の罷免大統領に転落した瞬間だった。朴槿恵は青瓦台(大統領府)を追い出され、全特権を剥奪されることになった。憲法裁判所の弾劾審判が行われた3月10日、朴槿恵は談話も何も発表しなかった。この沈黙は朴槿恵のショックの大きさを示す。12日には戻った自宅で審判への不服を示唆した。罷免には判事8人のうち6人の賛成が必要なため「否決」に一縷の望みをかけていたようだが、まさかの全員一致だった。憲法裁の審議は13の弾劾訴追事項のうち①知人の崔順実らの国政介入、②セウォル号事故当時の対応、③企業の財団出資や敵性文化人のブラックリスト作成指示などの職権乱用、④朴槿恵の収賄などの刑法 ………

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