インバウンド「宴の後」の二階vs菅サヤ当て

2017年4月号 BUSINESS

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安倍政権を支える二本柱、二階俊博幹事長と菅義偉官房長官の「戦略的互恵」――つまり、「表でさすって裏でド突きあい」の関係が微妙になっている。3月5日、自民党は定期党大会で総裁公選規程を改正、総裁任期を連続3期9年に延長した。すかさず二階は「安倍さんの次は安倍さん」と来年の党大会での支持を打ち出した。が、その2日前は金沢にいた。党大会前にトンボ返りとは78歳幹事長も大変だが、出席したのは自らが会長を務める全国旅行業協会のフォーラム「国内観光活性化フォーラムinいしかわ」。窮屈な日程でも金沢入りしたのは、協会石川支部の50周年記念ばかりではない。自身の肝いりで国土交通省につくらせた観光庁に、地方の旅館業者などが不満を募らせているからだ。「観光庁の自慢は訪日外国人観光客のインバウンド消費ばかり。一昨年7~9月期の四半期1兆円で金額は頭打ち、人数は増えても一人当 ………

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