「仏版ケネディ」が大統領選で台頭

本命フィヨンが失速。首位に立った親EU中道の39歳元投資銀行家は極右ルペンに勝てるか。

2017年4月号 GLOBAL

  • はてなブックマークに追加

4月末から5月初めのフランス大統領選挙の行方が混迷を深めている。本命とみられてきた中道右派の共和党フランソワ・フィヨン(63)が家族への不正給与疑惑で失速、独立系中道のエマニュエル・マクロン(39)が支持を拡大しており、3月初めの一部世論調査の第1回投票の予想では、極右の国民戦線(FN)の党首マリーヌ・ルペン(48)を破る勢いを見せた。共和党内には大統領候補をすげ替える動きがあるが、フィヨンは3月初旬時点で断固辞退を拒否し、徹底抗戦の構えでいるため、4月23日の第1回投票ではマクロンとルペンの一騎打ちとなり、二人が5月7日の本選に進む公算が大きい。仏大統領選では第1回投票で過半数を獲得する候補がいなければ、2週間後に上位2候補による決選投票が行われる。調査会社オドクサが3月1~2日に実施した調査結果では、第1回の投票ではマクロンが27%の支持を得て初めて首位となり ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。