世耕経産相が「負のスパイラル」

トランプ大統領並みの強権発動でマスコミと全面対決。首相に見限られる転落の危機。

2017年4月号 BUSINESS

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安倍晋三首相の「№1側近」を自負してきた世耕弘成経済産業相(54)が、失態続きで逆風にさらされている。日ロ外交は前のめりの経済協力で躓き、日米首脳会談前には、お粗末な情報漏れで通商政策の舵取り役としての不安を露呈したからだ。 さすがに首相のご機嫌を損ね、世耕氏は焦りを深めている。慌てて経産省の全執務室を施錠して報道機関を締め出すという、トランプ大統領並みのマスコミとの全面対決で汚名払拭に必死だが、かえって混乱に拍車がかかりそうな気配だ。 

対ロ経済協力で取られ損

もたつく成長戦略、東京電力改革、東芝再建、通商政策……と、経産省には難問が山積する。首相の顔色をうかがうことに執心する世耕氏では負のスパイラルに陥りかねず、首相に見限られる転落の危機が忍び寄る。 安倍政権の下、経産省はエースの今井尚哉総理秘書官(58)を官邸に送り込んで強く連携し、「経産省政権」とも言われてきた ………

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