日米首脳会談で意気揚がる首相だが、稲田防衛相、昭恵夫人という「爆弾」を、いつまで抱えていられるか。
2017年3月号 POLITICS [「一強独裁」の意外な弱点]
アフリカ東部の南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派遣されている陸上自衛隊・施設部隊(約350人)が毎日、日本に送ってくる「日々報告」には、現地の緊迫が生々しい。昨年7月10日、首都ジュバで起きた政府軍と反政府勢力による「戦闘」の現場は、日本隊宿営地のすぐ南隣にあるトルコビル一帯だった。ジュバ国際空港と一体化した国連派遣団が管理する特別地域の一画で、3キロ圏内に国会・大統領府・日本大使館もある中心地である。6月中旬から兆候はあった。反政府側トップの車両が襲撃され、双方の兵士と将校が相次いで殺害され、住宅地にロケット弾が撃ち込まれ、車両の捜索が頻繁に行われた。7月7日、そうした小競り合いが銃撃戦に発展。充満していた不満と不信に火が付き、8日には市内各所に広がった。自衛隊宿営地のすぐ西で曳光弾約50発が発射され、大統領府付近から黒煙が上がり、政府軍の攻撃 ………
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