「共謀罪」お粗末法相は風前の灯

「辞任した歴代法相8人は主要閣僚にできない人ばかり。金田氏も持つまい」と身内も酷評。

2017年3月号 POLITICS

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風前の灯? 金田勝年法相ゾンビのようにまたもや出てきた「共謀罪」を巡って、金田勝年法相が国会答弁などで迷走を続け、辞任の崖っぷちに立っている。ただ過去30年間に辞任した法相は8人もおり、そもそも法相になる人にも問題がありそうだ。過去3回法案が廃案となった共謀罪の導入を、安倍政権が正式に表明したのは今年1月5日の政府与党連絡会議だった。法案を今国会に提出するという。日本の刑法は、犯罪の既遂を処罰するのが基本。重大な犯罪は未遂も、より重大な殺人や強盗などは凶器を準備するなどの「予備」も罰するが、相談しただけの共謀は後述の例外を除いて処罰されない。この段階で罰するのが共謀罪で、政府は2000年の国連総会で採択された国際組織犯罪防止条約を締結するために必要だと説明してきた。安倍政権では、名称を「テロ等準備罪」に変え、対象も「団体」から「組織的犯罪集団」に ………

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