「保守分裂」衝けない蓮舫民進

小池知事が千代田区長選でドンをねじ伏せた。だが一番の敗者は「不戦敗」の民進党だ。

2017年3月号 POLITICS

  • はてなブックマークに追加

小池百合子東京都知事は2月5日夜、都議会のドン・内田茂都議との代理戦争となった千代田区長選を制し、「夏には都議選がある。東京大改革を東京中に広げたい」と胸を張った。40人規模としていた小池新党の都議選候補を60人以上に上積みし、単独過半数を目指す。内田氏は引退するとみられ、自民党都連の求心力低下は必至だ。菅義偉官房長官も内田氏に肩入れしたため、国政でも小池知事の存在感が一層増すのは間違いない。この全国注目の舞台に都政の両雄の「代理」として上がった二人はあまりに地味だった。「都民ファースト」を唱える小池知事が推したのは、75歳の現職石川雅己氏。5選目を目指す文字通りの「高齢・多選」候補だった。元は都職員。16年前に千代田区を地盤とする内田氏に区長選に担がれた。有権者が23区最少の5万人足らずの千代田区で当選を重ねるうちに内田氏と決裂。4年前の区長選では ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。