中国「自由貿易の盟主」は二枚舌

トランプ暴走に含み笑い。習近平がダボスでグローバル化を擁護したが、天にツバか。

2017年3月号 GLOBAL

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ドナルド・トランプが米大統領に就任して1カ月。メキシコ国境沿いの壁建設、環太平洋経済連携協定(TPP)脱退、イスラム圏7カ国からの入国禁止など物議を醸す大統領令が次々に発せられ、米国内外に大混乱と不安を呼び起こしている。そんななか、心中の含み笑いを隠し切れないグループもある。その一つが中国の愛国主義者たちだ。「大中華」の復興を夢見る彼らの目に、米国の混乱はすなわち覇権衰退の表れと映っている。つまり、国際社会で中国が勢力を拡大するチャンスが巡ってきたと考えているのだ。彼らの気炎を勢いづかせているのが、トランプが大統領に就任する直前の1月17日、習近平国家主席(兼共産党総書記)がスイスのダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)で行った基調演説だ。そのなかで習は、「世界を悩ませている数多くの問題は、経済のグローバル化がもたらしたものではない」と断言。 ………

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