本誌が見た「日本共産党大会」

志位委員長は「野党共闘はうまくいくかではなく、うまくいくよう知恵と力を尽くす」と断言。柔軟路線とは裏腹に、「革命政党の鎧」を覗かせた。

2017年3月号 POLITICS [世代継承が死活的課題]

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伊豆学習会館への道筋には党員(誘導員)と警察官が並び立つ(1月15日、撮影/宮嶋巌)約2キロの山道をひたすら登る党員たち党大会(大講堂)への入場受付1月15日正午――。静岡県熱海市の「伊豆多賀駅」で降り、100人を超える共産党員に交じって、九十九折(つづらお)りの山道を一列になって進む。およそ100mごとに党の誘導員と警察官が並び立ち、中間点の低く狭いトンネルを抜ける時、記者証を求められた。標高差200メートル、約2キロを登り切るのに約40分。途中の道端で休む女性党員も――。「人里離れた伊豆山中に要塞のような施設を造ったのは昭和30年代、宮本(顕治)さんの発想です。右翼の街宣車の姿が見えないのは、海沿いの国道で制止されているからです」と古参党員は言う。鬱蒼たる山林に囲まれた「伊豆学習会館」は築50年を超え、会場となった大講堂は、耐震性が気になる体育館のような建物だ ………

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