2017年3月号 POLITICS
「社民党はどこに向かっているんだ」――。連合幹部が溜め息をつくのは民進党の野田佳彦幹事長と社民党の又市征治幹事長の「決裂」を巡ってだ。年末に行われた会談で、野田氏は社民党の民進党への合併を打診したが、又市氏がその場で拒絶。党本部の維持すら困難となった社民党が独立路線を崩さないことに、関係者の戸惑いが広がった。年末の合併提案は野田氏の独断によるものではない。早ければ1月と囁かれた衆院選を見据え、野党結集を目指す政界関係者が水面下で働きかけ、野田氏が満を持して又市氏の説得に乗り出した。連合内にも「民・社合併で民進が弱い地方組織を強化できる」との期待感があっただけに、関係者の1人は「合併は社民の救済でもある。又市氏の判断は理解不能だ」と憤る。社民党は昨夏の参院選で国会議員が4人になり、党財政は火の車。党本部は家賃を払えず、資金ショートが危惧される ………
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