関経連会長「春日大社」で契ったバトンパス

2017年3月号 BUSINESS

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関西経済連合会が年明け早々、会長人事を発表した。5月で丸6年となる関西電力相談役の森詳介(76)が、自動車のワイヤーハーネスや電線、光ファイバーなどを手がける住友電気工業の社長、松本正義(72)を後任に決めた。二人は1月13日に記者会見。松本は、森のいる関電は電線を納める客先としながら、「森さんとはずいぶん親しく付き合い、兄貴のような感じ。特に『春日大社の日使(ひのつかい)』など、いろいろな話がある」と笑った。松本がわざわざ会見で触れた「春日大社の日使」とは何か。奈良にある世界遺産、春日大社の最も重要な祭祀の一つ「若宮おん祭」での役目のことだ。この祭りは平安末期の1136年、関白の藤原忠通が洪水や疫病の蔓延などを鎮めるために始め、毎年12月半ばに開く。そこで忠通の代役となるのが日使だ。春日大社はかねて、この役を関西の経営者に委ねてきた。ある経営者は「2 ………

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