「証券詐欺逮捕」試される秋田県警の本気度

2017年3月号 BUSINESS

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2014年8月。千葉県在住の会社社長が、秋田県能代市在住の男と向かい合った。社長「あなた、警察につかまりますよ。口座にいくらあるかも言わない。振り込むと言って振り込まない。どうやって私にお金を返すのですか。今日、少しでも返してもらえますか」男「皆さんが警察に行くのがいやなんです。もう、つらくて」「私は詐欺です……」録音には、お金を返してもらおうと必死に迫る社長と、「別の人物にお金を預けたが戻ってこない」などと言い訳し続け、追い込まれて意気消沈する男の声が記録されていた。その男、秋田県能代市在住の商店主である松井均容疑者(51)が、この社長に「海外債券に投資して2週間でお金を倍にする」などと持ちかけ、計5150万円を騙し取った疑いで2月7日、秋田県警に逮捕された。本誌12月号をお読みの方は秋田県警と聞いて「おやっ」と思ったに違いない。捜査していたのは、秋田 ………

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