山崎製パンの「たかり屋」重役

倒産したシステム開発会社の元役員らが、山崎製パン歴代幹部のあこぎなたかり三昧を、飯島社長に内部告発。

2017年3月号 BUSINESS [あこぎな奴ほどよく眠る]

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昨年8月、エス・エフ・シー(SFC)という横浜市のシステム開発会社が破産した。前年4月から民事再生手続きが進められていたが、事業譲渡により残されたのは負債整理だけになっていた。ピーク時でも売上高が55億円と、ありふれた中小企業の倒産劇ともいえたが、じつはそれに伴う内部調査の過程で乱脈極まりない数々の事実が浮かび上がっていた。多額の使途不明金や三重帳簿による粉飾――。そうした中、主要取引先であり、今や1兆円企業となった山崎製パンの歴代幹部に対する過剰な接待や便宜供与も明らかになったという。

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SFCは1989年に神奈川相互銀行(現・神奈川銀行)出身の小笠原有美前社長とその部下だった坂本健一前専務により設立された。システム開発に関し全くの素人だった2人が武器としたのは営業力。有り体にいえば、接待漬けにして籠絡していくようなやり方だ。そんな中、92年頃に知り合い ………

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