「異次元緩和による円安指弾」と「TPP離脱」の往復ビンタ。トランプ砲に怯えて他国の雇用創出に励む日本。
2017年3月号 BUSINESS [円安に「ダメ出し」]
将を射んと欲すれば、まず馬を射よ。日米首脳会談を前に相次いで放たれた「トランプ砲」に、安倍晋三政権とアベノミクスはきりきり舞いさせられた。大統領就任後初の首脳会談では、米国の雇用創出のために様々な貢ぎ物を用意したのである。あれれ、国内の雇用創出がアベノミクスの売り物じゃなかったの? そんなチャチャを入れる余裕はない。異次元緩和による円安の演出というアベノミクスの大黒柱がへし折られたことで、経済運営の先行きは暗夜行路となってしまったのだから。2月11日、自らの会社が運営するフロリダのゴルフ場で新大統領はプレーを満喫した。ドナルド・トランプのゴルフのハンディは自称3。「70歳になってハンディ3とは、これぞプロ級」と米国人も皮肉る腕前に「万年ガキ大将」の面目躍如である。どんな方向に飛ばしても「ナイスショット!」と拍手する“太鼓持ち”とプレーしたのだか ………
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