2017年2月号 POLITICS [インサイド]
名古屋の兜町「伊勢町通」の証券関係者と、トヨタを担当する経済記者、いわゆるトヨタウオッチャーたちのざわつきが、昨年暮れあたりから止まらない。トヨタ自動車が2月初旬に発表する3Q決算(16年4月~12月)の発表時刻が、通常より1時間以上も遅くなるとの情報が、昨年11月に入ってきたからだ。年4回あるトヨタの決算発表はこれまで必ず、証券市場での株式の取引が終了する午後3時ちょうどに始まっていた。00分に資料が配布され、05分から記者会見が始まる、そんな習わしもここ数年、崩れることはなかった。それが今回、午後4時過ぎからとなるというので胸騒ぎが止まらないわけだ。わずか1時間余のことではないかと笑うことなかれ。世界をリードする自動車メーカーの決定事項は、瞬く間に世界の証券市場を駆け巡り、その日以降の証券相場に多大な影響を及ぼす。もし、水面下に潜んでいるトヨタの重大 ………
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