大詰め「日欧EPA」大迷走外務省が「できるできる」詐欺

2017年2月号 POLITICS [インサイド]

  • はてなブックマークに追加

日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)締結交渉が大詰めで迷走中だ。原因は功を焦った外務省の暴走。本来は関係省庁が一体となって交渉に臨むべきだが、外務省が国益無視の秘密交渉を進め、永田町、霞が関から大顰蹙を買っている。有力与党議員からは「交渉撤退もやむなし」の声が聞こえ始め、日欧EPAは空中分解の危機すれすれだ。外務省が焦るのは、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の時に味わった屈辱だ。TPPは甘利明担当大臣(当時)の指揮下、財務、経産、農水などの関係省庁からエース級を集めた交渉本部を内閣官房に設置。外務省は日程調整やホテル予約を担当する「ロジ屋」扱いとなり、プライドをいたく傷つけられた。安倍官邸が力を入れる日欧EPAを任された外務省は、TPPの憂さ晴らしとばかりに前のめりの姿勢が目立ち、「農産物の関税撤廃など勝手に譲歩しかねない」(農水省関係者)と懸 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。