「憲法学の鬼才」が斬る 象徴天皇とアベ政治

「陛下は知性の権化だ」「選挙独裁政治を抑止 する存在」と断ずる石川健治東大教授の憂憤。

2017年2月号 POLITICS

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「決して政争の具にしてはならない。まさに、政治家はその良識を発揮しなければならない」1月4日。首相の安倍晋三は恒例の伊勢神宮参拝後の年頭記者会見で、天皇陛下の生前退位を巡り、野党をこう牽制した。一代限りの特例法制定でさっさと幕を引き、本丸の憲法改正に進みたいので、皇室典範本体の改正論など迷惑千万。官邸の有識者会議も「退位の要件化は極めて難しい。特例法の先例をつくれば、将来も柔軟に対応できる」(東大名誉教授の御厨貴)と結論ありきのアベ追従だ。陛下が「平成30年退位」を望まれる以上、女性宮家や女系天皇などの難題で手間取りたくないのは分かる。だが、象徴天皇のあり方を長年考え抜かれ、表題もあえて「象徴としての務めについて」とされた昨夏のおことばの本質的意味を、安倍も御厨らもまるでつかめていない。高齢化と体力の衰えを理由とする生前退位論。しっくり行か ………

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