大塚製薬も乗り出す「カンナビノイド系治療薬」

2017年2月号 BUSINESS

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カリフォルニア州に住むレネー・リーさん(65)は10年ほど前、足の手術の後遺症などによる痛みのため、オピオイド系鎮痛薬を服用していた。しかし、アヘンを主成分とする同薬は吐き気や疲労感などの副作用がひどく、また依存性や耐性が強く使用量が増えてしまうので心配だった。実際、死亡リスクは高く、米国ではオピオイド系の処方薬で年間約1万5千人が亡くなっている(米CDC調べ)。そこでリーさんは「メディカル・カンナビス」を使うことにした。医療目的の大麻のことで、形態は乾燥大麻、液状のチンキ、調理大麻、抽出大麻成分などさまざまだ。彼女は乾燥大麻を1日数回吸い、効果はすぐに現れた。痛みが緩和されて何とか普通に歩けるようになり、夜はぐっすり眠れ、食事も美味しく摂れるようになった。それからオピオイド系鎮痛薬などの使用量を減らし、最終的に医療用大麻だけにした。米国では最近 ………

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