西部ガスに襲いかかる九州電力

原発再稼働により、理想的な条件で都市ガス事業に新規参入。九電の反転攻勢が見もの!

2017年2月号 BUSINESS

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経済産業省は暮れも押し詰まった昨年12月26日、2017年4月に始まる都市ガス小売り自由化に合わせて新規参入する事業者が、大手都市ガス4社に支払う「託送料」(ガス導管の使用料)を認可した。都市ガス1立方メートルあたりの託送料金は東京ガスが20.64円、東邦ガスが19.15円、大阪ガスが21.81円、西部ガスが30.33円だった。新規参入事業者はこの託送料金を基に料金メニューを策定する。都市ガスの自由化ではどうしても東京ガス対東京電力、大阪ガス対関西電力といった構図がクローズアップされがち。だが、西部ガスと九州電力の攻防は、対象世帯が西部ガスの福岡・北九州地区の10市9町で約83万世帯と小規模ながら、他地域の電力・都市ガス各社がその趨勢を注視する。実は西部ガスのガス料金は東京ガスに比べて約5割も高い。託送料金が他電力管内に比べて割高だが、基本料金も高止まりし、挑戦者の九電が ………

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