江崎グリコの病巣「長男悦朗」

商家は「生まれながらに銀の匙」の3代目への継承が最も難しいという。さて社員を蔑ろにする彼に社長は務まるか。

2017年2月号 BUSINESS [創業家と従業員のあるべき関係]

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食品大手の名門企業・江崎グリコの経営が迷走を始めた。江崎勝久社長(75)の長男で、次期社長とみられすでに実質的な経営権を握る専務の悦朗氏(44)が、公私混同をしているうえ、独善的で独裁的な経営をしているとして、社内、グループ企業、取引先から総スカンを食らい始めているのだ。グループ企業の幹部からは、「このままではグリコはいずれ経営危機を迎えるだろう」といった深刻な声も出ている。病巣の構造に触れる前に同社の歴史を少し振り返る。江崎グリコは1921(大正10)年に設立した合名会社・江崎商店を発祥とする。現社長の勝久氏の祖父、利一氏が牡蠣から取ったエキス、グリコーゲンを使った栄養菓子「グリコ」を開発し、販売したことが祖業だ。1966年に発売した「ポッキー」が大ヒット。「国民的菓子」となり、その後、世界30カ国で年間約5億箱が売られるグローバル商品に成長した。201 ………

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