トランプの一喝でボーイングの支援は無理。米国では規格外で、ANAと日航中心に100機程度と夢は萎む。
2017年2月号 BUSINESS [アメリカ・ファーストの現実]
三菱重工業が社運を賭して取り組んできたものの、開発が遅れに遅れて先行きが危ぶまれる「日の丸ジェット旅客機」MRJ(三菱リージョナルジェット)が、ほとんど事業計画の「出直し」に近い大幅縮小に踏み切る最終局面を迎えている。MRJは当初、2013年の量産初号機納入を予定していたが、子会社の三菱航空機開発陣の迷走で、すでに4度も納期を延期した。16年10月17日からは、政府による安全性認証である「型式証明」取得のため、米国ワシントン州で試験飛行が始まったばかりで、当初から5年遅れの18年半ば納入の予定だが、本誌ばかりか航空業界では間に合わないとの悲観論が強まっていた。10月末の中間決算発表では「何としてもMRJを成功させるため全経営資源を投入する」と語った三菱重工社長の宮永俊一(68)も、12月になって5度目の納入延期を示唆する弱音を漏らし始めた。「(18年半ばの納入が)守れ ………
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