「福島洗車汚泥」ガソリンスタンドに飛び火

2017年1月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

汚泥がたまった満水の浄化槽 洗車汚泥を詰め込んだ保管容器国の認証を受けた福島県内の自動車整備工場1700カ所が、東電福島第一原発事故の「2次被害」に苦しんでいる。洗車作業で生じた汚水の浄化槽に、国の指定廃棄物基準(1キロ当たり8千ベクレル)を超える汚泥が満杯になる工場が続出。中には高濃度汚泥(5万7400ベクレル)が検出された工場もあり、窮地に陥っている。地元の整備工場関係者が語る。「洗車汚泥は除染対象から外れているため、仮に国の指定廃棄物に認定されても、そのまま浜通りの中間貯蔵施設へは持ち込めない。整備工場を備えたトヨタのディーラーが主力の日本自動車販売協会連合会は4年前から環境省などに陳情を繰り返したが、なしのつぶて。たまりかねて窮状を告発したようです」業界団体によれば、溜まった汚泥は推計で数千トンに及ぶ。汚泥がいっぱいになった浄化槽から汚 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。