使えぬ高高度無人偵察機で米国ボッタクリ

2017年1月号 DEEP

  • はてなブックマークに追加

「果たしてこれが運用といえるか。ただ血税を使ってお荷物を背負い込んだだけじゃないか」防衛省のある幹部は自嘲ぎみにこう吐き捨てる。“お荷物”と言い切ったのは、防衛省が19年運用を目指し3機(1機173億円)の購入を14年に決定した高高度滞空型無人偵察機「グローバルホーク」のことだ。アフガニスタン戦などで知られるグローバルホークは、米ノースロップ・グラマン社が製造した高度1万8千メートルから救命ボート大の物体を正確に認識、画像や電子情報収集も可能な無人偵察機。全長14・5m、両翼40m。時速600キロで30時間以上、燃料補給なしで飛ぶことができる。北朝鮮の核、ミサイル開発、近年著しい中国の海洋進出を24時間態勢で監視できる切り札と期待されていた。けれども、導入決定直後からこの契約には多くの疑問符がつき、「米国側と協議を深める中で運航上の制約、維持コストの膨大さが問題 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。