2017年1月号 GLOBAL [インサイド]
米大統領選直前の3カ月間、フェイスブックでは「捏造記事」が「主要メディアの記事」の影響力を上回った。そんな調査結果が米国で波紋を呼んでいる。捏造記事はいずれも「報道機関の記事」に偽装し、トランプ候補を利する内容だった。 「ローマ法王がトランプ候補を支持」とか、「ヒラリーのISIS(イスラム国)への武器供与が発覚」とか、根も葉もない「記事」が、「いいね!」と「シェア」により拡散し、真っ当な記事を凌駕した。捏造記事の多くはクリック広告料が狙いと見られ、米紙は東欧マケドニアなどで虚報を大量に作り、一儲けした輩の声を伝えている。フェイスブックは否定するが、捏造記事がトランプ候補の追い風になったのは間違いない。大統領選の1カ月前、米政府機関の国土安全保障省が「ロシアが情報操作し、選挙を攪乱する可能性がある」と警告を発していたことを考えると、背筋が寒くな ………
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