風しん障害招く「事なかれ主義」

輸入が認められたワクチンなのに、診療所以外で打つなと言う。保健所の役割とは?

2017年1月号 LIFE

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11月末、東京都江東区にある健康食品会社の会議室の入り口に「株式会社○○内診療所」と書かれたA4判のコピー用紙が貼られた。机や椅子を並べ替えただけの臨時診療所だが、午後2時の開院前に、江東区保健所の職員2人が「立ち入り検査」にきて、診療所の表示や部屋の面積などを確認した。その後、社員への予防接種が始まった。風しん、はしか、おたふくかぜを防ぐ3種混合の「MMR」というワクチンで、新宿などの駅ビルで診療所を展開するナビタスクリニックの久住英二医師が注射をした。打つ前にワクチンの内容や接種後の注意事項を説明するが、数分で完了した。40人が接種をして午後4時には打ち終わった。どこにでもある集団接種のように見えるが、保健所はいったい何をしに来たのか。後日、保健所に聞くと、「MMRが未承認だから」というのが主な理由だった。久住医師が国内未承認のMMRを輸入するのは、201 ………

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