パチンコ「京楽」がメルトダウン

売上高が前期の3分の1に満たない339億円に縮み、277億円もの最終赤字!

2017年1月号 BUSINESS

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大手パチンコメーカー、京楽産業.(名古屋市)がメルトダウンを始めた。官報に先頃掲載された2016年6月期決算は惨憺たるもの。売上高はじつに前期の3分の1に満たない339億円にまで萎み、277億円もの最終赤字を計上したのだ。少し前まで高収益企業で知られ、人気アイドルグループ「AKB48」を傘下に収めるほどの勢いを見せていたが、いまや倒産の噂さえ囁かれている。

芸能ビジネスにのめり込む

パチンコ発祥の地である名古屋でも京楽産業.は一目置かれる古豪だ。「京楽遊機制作所」として創業したのは1952年。最初はホール経営企業の製造部門だった。そうした中、ホールマネージャーだった榎本宏氏がオーナーの指名で66年頃に社長となってから業容が拡大。榎本氏は28年生まれで三重県尾鷲市出身。高等小学校卒業後、兵役に就き、復員後は海運関連事業を興したこともある。榎本氏の下、京楽産業.は自動補給機器部門や電子部門など ………

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