致命的な不手際と言うほかない。IT大手のDeNAは12月7日、都内で記者会見を開き、キュレーション（まとめ）サイトをめぐる紛糾について謝罪した。「成長を追い求めすぎる過程において、正しい情報の提供という点に対する配慮を欠いた運営となっていた」。守安功社長兼CEOは沈痛な面持ちで反省の弁を延べた。前々日に夫（元USEN取締役の紺屋勝成氏）を亡くしたと報じられた創業者の南場智子取締役会長も同席した会見は延々3時間に及んだ。炎上するきっかけとなった健康・医療情報サイト「WELQ（ウェルク）」をはじめ、DeNAがキュレーション事業に乗り出したのは、2014年10月にさかのぼる。このときiemo（イエモ）とペロリを計50億円で買収。モバイルゲーム事業に次ぐ柱に育てようと15年10月には計10媒体（ウェルクも含む）にラインナップを拡大させた。しかし16年9月ごろから、ウェルクに著作権侵害や医薬 ………