ウォール街にフィンテック勢台頭

ドッド・フランク法改正期待に、P2Pレンディングやロボアドバイザーなど新潮流続々。

2017年1月号 BUSINESS

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ドナルド・トランプの大統領就任を控えて、米金融市場は巨大銀行を縛る規制が緩和されるとの期待で沸いているうえ、高度にロボット化された市場に新たな淘汰の波が押し寄せている。ウォール街はここ数年で再び劇的な変化を遂げそうだ。11月の選挙では、規制緩和を主張する共和党がホワイトハウスと上下両院の過半を制したため、金融規制の修正が議論されるのは間違いない。野党となる民主党も議論を始めることには賛成している。最大の焦点は、2008年の金融危機で10年に成立したドッド・フランク法(金融規制改革法)の改正であり、高リスク取引を制限するため巨大銀行に科された資本要件の緩和に注目が集まっている。巷でよく聞かれるのは、ドッド・フランク法によって銀行のレバレッジ倍率の制限が厳しくなったため、資金調達コストが上がり、個人や中小企業への融資が滞って景気回復の足枷になってい ………

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