中国当局が苛烈な環境規制 処分を受ける日系企業続出

2017年1月号 BUSINESS [インサイド]

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中国政府の環境規制強化に伴い、日系企業の摘発が相次ぐ。大気、水、土壌など深刻な汚染の実態が明らかになるにつれ、中央政府も環境規制に本腰を入れざるを得なくなった。なかでもエコ意識が高い沿岸部では、「日本に比べ中国は環境基準が緩いという認識はもはや通用しない」(日系食品メーカー)。排水や揮発性有機化合物(VOC)の一部項目では、日本を上回る基準を課せられ、クリアできない日系企業が増えている。1万社を越す日系企業が進出している上海市では、環境保護局が違反企業をホームページで公開している。ほとんどが中国系企業だが、日本企業も例外ではない。ちなみに2016年1月~10月に約40社の日系企業が罰金や生産停止処分を受け、三井化学、花王、ダイキン工業、JUKI、クレハといった名だたる大企業が槍玉に挙がった。罰金は、概ね10万~50万元(160万~800万円)だが、違反を繰り返し ………

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