プロも読み違えた急騰相場。超低金利の終焉へ「大転換」の予感から、優柔不断のFRBも利上げ環境が整う。
2017年1月号 BUSINESS [大ローテーション]
米連邦準備理事会(FRB)が12月14日、1年ぶりの利上げを決めた。主要政策金利の上げ幅は0・25%。2017年の利上げは3回と引き締め加速も見込んだ。米大統領選で専門家の読み筋は二度も大きく外れた。一度目はよもやのドナルド・トランプ当選。トランプ支持者は「プロレスファンのようなもの」と揶揄した米国政治専門家たちは頭を丸めているだろう。二度目はトランプ・ショックによる株暴落予想を尻目に、米国株が棒上げを演じていること。4年に一度のお祭りを読み違えた政治学者や大新聞の論説委員たちは、ほとぼりが冷めるまで布団をかぶって寝ているしかあるまい。ずっと深刻なのは、巨額のマネーを運用しながら、予想を完璧に外した金融市場のプロたちである。
下がると思っていた米国株やドルが急騰する。安全資産だと信じマネーを滞留させていた米国債の相場が急落(長期金利は急上昇)する。見通 ………
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