大阪府、市が官邸と直で進めるカジノ誘致。莫大な利権発生にこの男が動き始めた。国会を急がせたあの男だ。
2017年1月号 BUSINESS [IR推進の裏側]
自民党幹事長の二階俊博が2016年12月7日、在阪メディアの招きで大阪入りし、大阪駅近くのヒルトンホテルで講演した。カジノ解禁法案が衆院を通過し、今国会での成立が視野に入ったタイミングだった。この法案は13年に議員立法で提出されたが14年の衆院解散で廃案となった。15年に再提出されたものの継続審議となり、都合3年もの間、たなざらしになっていた。それが、11月28日に「今国会での成立をめざす」と二階が宣言すると、2日後の30日から衆院の内閣委員会で審議が始まり、12月2日には同委を強行採決で突破。6日には衆院本会議で可決し、修正を経て、臨時国会最終盤の15日に可決・成立した。二階の宣言からわずか半月余り、あれよ、あれよと事が運んだ。大阪のホテルでは、そんな「立役者」の二階に対し、産経新聞の者から、要望とも受け取れる質問が飛んだ。「大阪の候補地は地震による巨大津波や ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。