灯台下暗し、ネオキャリアの「勤怠改竄」

2016年12月号 DEEP

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新入女性社員が過労で自殺した電通の事件のせいで、世界からも注目が集まる「Karoshi(過労死)」問題。厚生労働省は世界初となる「過労死白書」を10月7日に発表し、時間外労働が過労死ラインである月に80時間超の労働者がいる企業が全体の2割以上に達しているデータなどをまとめて公表した。だが、こんなものは氷山の一角。多くの経営者は自らの企業の実態が暴かれることなどみじんもないと思っているに違いない。大手企業でも次々と長時間残業の強制や出退勤時間の改竄が明るみに出つつある。朝日新聞社で上長による出退勤時間の改竄が見つかったほか、ディスカウント店のドン・キホーテは10月26日、労働基準法違反の罪で東京簡易裁判所から罰金50万円の略式命令を受けた。都内5店舗で従業員数人に対し、3カ月120時間の残業の限度を超える最長415時間の残業をさせており、東京労働局が今年1月に同社と ………

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