新橋白骨事件と「東劇」の闇

NTT都市開発が「出口」の地上げで、資産家女性が不審死。東劇裏の「銀座九龍城」とも顔ぶれが重なる。

2016年12月号 DEEP [地面師たちが蠢く]

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家宅捜索に入った警視庁捜査1課の捜査員が、白骨化した女性の遺体を、家と家の間の通路とは言えないような、わずか45センチの“隙間”で発見したのは、10月19日の午前11時過ぎだった。亡くなっていたのは、家の持ち主である高橋礼子さん(失踪時59歳)。週刊誌や夕刊紙で報道されていた「新橋資産家女性失踪事件」は、この時から「不審死事件」に切り替わる。両親を亡くし、親類縁者との付き合いもない高橋さんが、今年3月12日以降、消息を絶っていたことから、町内会長が捜索願を警視庁愛宕署に提出。何度か家宅捜索は行われたものの、“隙間”は見逃されていたという。警視庁は「事件性はない」と発表した。外傷はなく、コの字型の奥まった“隙間”に、アル中気味だった高橋さんがハマり込んで亡くなったという「見立て」である。だが、結論を出すには早過ぎるし、警視庁の捜査は継続している。孤独なアル中 ………

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