「パチスロのドン」とアングラの接点

規制担当官のクビが飛ぶ不祥事の張本人、日電協理事長は開き直り、警察庁は身内の懲戒処分に及び腰。

2016年12月号 DEEP

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本誌8月号の「パチスロ業界と警察のただならぬ『蜜月』」は、大きな波紋を呼んだ。「パチスロ界のドン」と連れ立ち、飲食を共にした警察庁の元規制担当官は、即座に更迭された。国家公務員倫理法違反の疑いを免れないからだ。不祥事をしでかしたのは警察庁生活安全局保安課の前課長補佐S氏。3月末まで、パチスロ・パチンコの規制を担当する技官(ノンキャリア)の出世頭。「やり手の補佐として知られていた」(業界関係者)元担当官殿を飲食に誘いだしたのは、パチスロ業界団体「日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)」の理事長、佐野慎一氏(パチスロメーカー「山佐」代表取締役)。6月某日、都内某所で2人が密会。盛り場を歩く2人の写真が流出し、飲食後に手土産を貰う姿が目撃された。警察庁の規制担当官が、パチスロ団体の理事長から接待を受けるのはご法度だが、「2人の密会には、もっと深い意 ………

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