重装備の政府軍が外国人を集団レイプ。制約の多い自衛隊に新任務など「机上の空論」だ。
2016年12月号 GLOBAL
日本が11月に南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣する陸上自衛隊員約350人は、現地に到着後、PKOがすでに崩壊状態にあるのを目の当たりにするだろう。悩ましいのは、昨年9月に成立した安全保障関連法に基づき、「駆けつけ警護」などの新任務付与を閣議決定すること。現地を視察した稲田朋美防衛相や柴山昌彦首相補佐官の報告は武力衝突に巻き込まれるリスクを過小評価している。自衛隊は2012年から現地のPKO活動を担う国連南スーダン派遣団(UNMISS)に施設部隊を派遣、その前年に独立した南スーダンに必要不可欠なインフラの整備などを支援してきた。新たに赴任する部隊は、これまで施設の補修や道路・空港の整備、援助物資の運搬支援などを行ってきた自衛隊の施設部隊350人と交代する。
しかし13年12月にサルバ・キール大統領派とリヤク・マシャール前副大統領派の間で内戦が勃発、「自己防 ………
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