タイ新国王「即位延期」の暗闘

ドイツ暮らしの皇太子が宮廷派重鎮の老将軍と対立。雌伏のタクシン派は「恩赦」を期待。

2016年12月号 GLOBAL

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タイ国民に長く「国父」として慕われ、絶大な権威と求心力をもった88歳のプミポン・アドゥンヤデート国王(ラーマ9世)が10月13日夕死去すると、軍事政権のプラユット・チャンオチャ暫定首相は夜遅く、特別議会を招集した。今やプラユットの言いなりの議員たちは王位継承者のワチラロンコン皇太子(64)の新国王即位の発表だろうと集まったが、議会は国王のために9分間の黙祷を捧げると不意に閉会となった。新国王即位に関する発表は何もなかったのだ。その直後、ワチラロンコン皇太子は悲しみを受け入れる期間を必要としており、「しかるべき時期」の即位を望んでいるとプラユットから皇太子を代弁する発表があった。皇太子の意向とされる即位の延期は前例を破り、1924年制定の王位継承法でもこうした事態は想定されていない。ラーマ9世の場合は、兄王アナンダ・マヒドン(ラーマ8世)が拳銃で謎の死を ………

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