捏造記事で「賞」狙う中日「本社社会部」の病弊

2016年12月号 BUSINESS

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誰もが目を疑う「おわび」だった――。中日新聞と東京新聞は10月12日付紙面で、連載「新貧乏物語 第4部 子どもたちのSOS」の記事と写真の一部を「事実誤認」だったと掲載。同連載は今年の新聞協会賞に応募した自信作のはずで、反貧困ネットワーク主催の「貧困ジャーナリズム賞」も受賞(問題発覚後に返上)していた。同紙は30日、見開き2面を使って問題を検証したがその内容も衝撃的だった。「『パンを買ってください』とお願いしながら知らない人が住むマンションを訪ね歩く」と説明した写真は、本当は関係者の家で撮影した。貧困に苦しむ女子中学生宅の冷蔵庫に張られているとした請求書「絵の具800円」「彫刻刀800円」は架空だった。「(中学生は)部活動の合宿代が払えず、みんなと同じ旅館に泊まるのをあきらめて近くにある親戚の家から参加した」としたが、本当は合宿代を支払って参加していた、 ………

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