一方的な配信停止で出版社と大揉め。シアトル本社の異常人事で幹部が逃げ迷走する。
2016年12月号 BUSINESS
日本での売上高が1兆円規模に達し、書籍販売では出版社が軒並み「アマゾン詣で」(出版関係者)に励むほど圧倒的な存在となったアマゾンジャパン(以下、アマゾンJ)で、尋常ならざる異変が起きている。東京・目黒雅叙園に隣接するアルコタワーに社員3500人(2015年末時点)を擁するアマゾンJの社内には、今夏から米国シアトルの本社に対し怨嗟の声が渦巻いている。「無能な幹部がシアトルからまた来た」「追われるように日本人幹部が辞めた」(社員)。外資系企業で起きがちな現象とはいえ、顧客ないがしろの常軌を逸した混乱ぶりだ。アマゾンが日本へ進出したのは00年。直後に日本法人社長になった香港出身のジャスパー・チャンは「シアトルからの覚えがめでたい」(関係者)とやらで、外資系では珍しく15年以上も社長の座を守っている。現に商品のコンビニ受け取りや中古車の取り扱いなど日本独自の ………
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