大間違い「日本の自動運転」

日本勢は米独を方針転換させた「安全性データ」を分析しているのだろうか。技術なし、安全に無頓着では失敗必定だ。

2016年12月号 BUSINESS [未熟な技術との向き合い方]

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日産自動車は今年8月、世界で初めて、価格が300万円を切る大衆車のミニバン「セレナ」で、自動運転技術を搭載したモデルを市場に投入した。セレナは、一定条件のもとで高速道路の同一車線を自動運転で走行できる。車線変更はまだできないが、日産は2018年には高速道路での車線変更を可能にし、さらに20年までに、一般道もOKの自動運転対応車を発売する計画だ。日本メーカーでは、先行した日産に対し、トヨタ自動車とホンダが20年頃までに高速道路での自動運転の実用化を目指している。15年の世界の自動車市場は9千万台規模。それが35年には1億5千万台程度にまで成長し、自動運転車の比率は0%に近い現状から10%台に到達するとの試算がある。米アップルが自動運転車の開発に取り組んでいるのはシリコンバレーでは公然の秘密で、米グーグルはすでに一般道でテスト走行をしている。自動運転が次世代自動車 ………

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